20170716

特技を活かして続ける!子育て支援者養成講座 第二回「観察する、想像する、表現する、管理する」レポート

特技を活かして続ける!子育て支援者養成講座 
第二回「観察する、想像する、表現する、管理する」のレポートです。

今回の講師は守山リス研究会会長・北山克己さんです。
東谷山で長年ニホンリスの研究をされています。


今回は子育て支援者養成講座向けに講座を開催して頂きました。




先ずはえこども代表の岩田からごあいさつ。子育て支援者不足の現状、必要性を話して頂きました。



ここから講師の北山克己さんにバトンタッチ。今回の講座の流れをご説明頂きます。
先ずは観察し、気付いたことを発表していきます。


りすがたくさん映し出されました。北山さん「どんなことに気付かれますか?」



「はい、あなた!」「おなかの毛が白い!」「そうですね!」「はい、あなた!」「全体的に黒っぽい」「はい、あなた!」「耳がとがっている。」「はい、あなた!」。。。。と、どんどんみなさんから意見が出ます。
何種類かリスの写真をみてやり取りが続きます。
みんな後半になればなるほどどんどん意見が出るようになってきました。



的確に見た情報を口に出し、他者にきちんと伝える事はとても難しい。
例えば子育て支援の場でも、子どもの様子を的確に捉えお母さんやスタッフに伝える場面でもとても必要なことです。
例えばどんな蜂に刺されたのか、いつもと子どもの体の様子がどう違うか。
リズム遊びをやったあと、お母さんの顔色はどう変化したのか、など。

繰り返す事で観察眼、言葉で表現することは鍛えることができます。
普段からみる、まとめる力を養っていきたいですね。




続いて、野生動物、植物との知恵比べ。
あなたは生き残ることができるか?

例えば、アカメガシワはどのようにして生き残ったか?

「どうですか?」「嫌なにおいを出す!」「うーん、いい線行ってるけど、ちがうなあ。」
「どうですか?」「鳥が巣を作りやすいようにして外敵を近づけない!」「ああ!おしい!けど、ちがうなあ。」
なんてやり取りが色々続き、ギブアップ!

答えは。。。。
必要なときに蜜を出し、蟻を集め、そしてその蟻に他の虫をたべてもらうそうです。
賢いですね。。。
植物は自ら手を下す事はできませんが、あらゆる方法で生き残る術を獲得してきたんですね。

続いて、「管理」についての講座です。
これはみなさん興味津々。
生活の中にすぐにでも活かせる部分がたくさんあるからです。

ところで。。。
「管理」とは?
という質問に対し、「維持、改善」この二点でした。

マネージメント(管理能力の考え方)とは「事前にもれやおちをなくし、同じ過ちをくりかえさない」ということ。
マネージメントという言葉の意味について私は詳しく考えたことはありませんでしたので、改めて納得。


実行する為に先ず以下の事を決めます。

●管理対象
を先ず決めます。
そして
●管理項目、対象
に当てはめ、
次に
●管理の項目と実施手法
に当てはめます。

では、
子育て支援の新規事業の立ち上げに置き換えて考えます。
●管理対象
(人、物、金)
スタッフ、場所や道具など、お金

続いて
●管理項目
 P(production) ,質 Q( quality ),原価 C(cost),納期 D( Delivery date ),安全 S(safe),
モラル M( Moral )) 
何人募集するか、どういう事ができる人か、予算はどのくらいか、いつまでに行うのか、確実性はどのくらいか、やる気はあるか

これを維持するためにはスタッフ、場所や道具、お金などをどうするか、
改善の観点からスタッフ、場所や道具など、お金をどうするか管理の項目を洗い出します。


次に
管理の方法
計画 P(Plan), 実施 D(do) ,チェック C(check), 実施 A(action) ) 

計画 P(Plan)から実施していきます。
 P(production) 何人募集するか、
質 Q( quality )どういう事ができる人か、
原価 C(cost)予算はどのくらいか、
納期 D( Delivery date )いつまでに行うのか、
安全 S(safe)確実性はどのくらいか、
モラル M( Moral )やる気はあるか、
実施 D(do) 
計画に従い、やった行動を記載。
チェック C(check)
行動はどうか?→問題があれば提示する。
予想しなかった新たな問題→課題を出す。
実施 A(action) 
問題や課題を解決する行動を実施します。


それに基づき、計画の体系を考えるという流れです。
日程計画、月計画、年度計画、長期計画(5年)で、
実施項目、実施結果、問題および課題の3つをシンプルにまとめます。


これにより、問題を解決するのにあらゆる角度から見直せる可能性を探ることができるようになることです。


例えば実際に今私たちが抱えている問題について考えてみます。


『子どもの安全に配慮した半袖、半ズボンで山遊び』
問題『山遊びは長袖、長ズボンが常識ではないか?』

●管理項目(量 P(production) ,質 Q( quality ),原価 C(cost),納期 D( Delivery date ),安全 S(safe),モラル M( Moral )) 

P 親の目から離れ、子どもを見ていてあげるときの少人数1~5人程度
Q 肌を傷つけない、肌が気持ちいい
C 一年中同じ服装、良質で丈夫な素材
D 特に夏の涼しい沢遊びや森遊び
S 蚊、蜂、ダニに刺されるかも、蛇に噛まれるかも、かぶれの葉に触れるかも、笹で切れるかも、熱中症になるかも
M 山登りは長袖長ズボンが常識、怪我をしたら可哀想、怪我を恐れず楽しめる、怪我をさせてしまったら責任問題、リスクを減らしたい

●管理方法
実施 D(do) チェック C(check)実施 A(action) 
D それでも半袖半ズボンで山遊びをさせたい理由は?
風や光を感じ気持ちよく、自分で体温、湿度調整できる(自律神経を整える)丈夫な体を引き出したい(免疫力)。服を着ていても刺される時は刺される。
C 安全なルートを決める、草刈整備する、かき分けて進むルートは長袖長ズボン
A かき分けて進むルートを行く時に着る長袖、長ズボンの着替えをリュックに用意して大人が判断し着替える。

どうでしょうか?
明確になりますし、他者にも伝えやすく共有がしやすいですね。




さてさて、、
子どもたちは水遊びで楽しいひととき。
大人たちは座学で、学びの機会を得られ、新しい発見を手に入れた1日となりました。
とても充実した時間を過ごす事ができました。
参加者からもすぐに家庭生活の中で実施したいという意見が多くありました。
講師の北山克己さんありがとうございました。




次回の講座は9月17日(日)10時から

「子育て英語とうたってみようわらべうた」です。

講師:八重倉 歩(英語講師、保育士)
子育て支援者やママ、パパができる遊びのひとつとして、英語のわらべうたを歌ったり、手遊びをしたりしましょう。お勉強や習い事ではなく、子どもとの暮らしの中でゆったり、やさしく、にこにこ英語に触れる方法をお伝えします。英語に自信がないわ、歌が苦手で、という方でも大丈夫!子育てに関わるどなたでもご参加お待ちしています。
参加費:無料
お申込みはecodomohiroba@gmail.com宛に、件名を「子育て支援者養成講座」としていただき、
①参加希望講座 ②参加者氏名 ③電話番号 ④保育を希望される方はお子さんのお名前と年齢(何歳何カ月)⑤メールアドレスを明記の上お申し込み下さい。
折り返しご連絡致します。

皆様のご参加お待ちしております。

えこども まさみ