20140601

2014年5月11日 えこども劇場

なごや環境大学共育講座 「りす山の保育園」 2014年度第2回目。


<大学生さくらちゃんによるりす山レポート>
りす山の保育園の開催日は、いつもきまって良いお天気に恵まれて、朝の早起きから、気持よく東谷山まで向かえます。
「えっえっえっー!」というえこどもの掛け声も二回目!という子供たちもいて、もう知ってる!という表情から、軽い準備体操に積極的になっている姿も。
山に入るのもへっちゃら、みんなズンズン進んでいきました。


この日は、例年よりも、「毛虫」の出現が早いようで、木の枝に隠れていたり、ぶら下がっているのをたくさん見つけました。勿論、触ってしまうと良くないので、木の棒でどかしたり、触れないように最新の注意をはらって進んでいきました。裏山の開けたところにでると、積極的に「ジャンプ台」もとい大きな岩までかけよって、ジャンプに勤しむ子、木登りをしに行く子、それぞれに慣れた動きで思い思いに遊び始めていました。


毛虫の出現のせい?なのか、のんびり自然を楽しむ子も多かった印象があります。今回は、新たな発見もあり、「オトシブミ」が沢山落ちているのが見かけられました。オトシブミの落とした、中に卵が産み付けられた葉っぱをくるくると巻いた、不思議で小さな葉っぱを手のひらいっぱいに集めている子を何人も見かけていました。それを見て、「それなあに?」と交流する姿もみられました。


2回め以降に参加した子には、ちょっとした気持ちの変化から、積極的に行動に移せる子が多かったと思います。前回は、ご両親の手や、スタッフの手を離れて遊ぶことに抵抗があった子が、今回は自分から遊び方を見つけて、教えてくれたりもしました。りす山が、少しずつ自分のフィールドになってきているのでしょうね。ただ、慣れたころには、油断すると危険もあります。スタッフでも、見渡せる範囲や人数は限られてきてしまいます。ご両親が自分のお子さんが、どんなところにいるのか、だけでも把握してもらうと、安心かな、と思います。それは「面倒を見る」のではなく、子どもたちの成長を「感じる」「見守る」ということなのだと思います。見守る中で、見えてくる、その子の性質、性格、癖、習慣や成長に気がつけると思います、そんな機会も与えてくれる「リス山の保育園」。日常から離れて、自分のペースで、自分の工夫で遊びを作り出し、たくさんのひとと関わりながら、そして家族の時間を過ごせる時間。ぜひ、お互いが見つめるきっかけになったらなあ、と思いました。


今回は、おおきな動物のぬいぐるみを使った、えこども劇場。それから、スタッフさんによる、絵本の朗読も行われました。少し急な斜面からの鑑賞になってしまいましたが、自ら劇場のお手伝いに参加する子、ちょっと怖いなと感じる子、興味津々で側まで近寄る子…様々な反応をしてくれました。山の中で、山の動物達の命を感じられる劇場や、絵本の朗読を行うと、心に何か感じるものがあります。その気持ちがちょっとずつ、山と心を通い合わせるきっかけ、みんながその心の中の変化に気がついて、心の中の隠れた自分と会話するきっかけになったらいいなあと思います。さくら


<参加者の感想>
♥今回のりす山で印象に残った事は、以前は出来なかった事が出来るようになった、もしくはやる気を表面に出した子どもの姿を見られた事です。
お友達と一緒なのも手伝ってか、えこども体操で”まるいものなぁに?”に声を出して答えた事。
前回のりす山に住む動物達の劇では泣き出したのに、今回はボタンを外そうと前まで出て行った事。
何より、手を繋がなくとも自分からずんずん山の中を歩いていた事。
どれもびっくりさせられ、同時にとても嬉しく感じました。
もっと子どもの成長を見守れるように(手や口を出さずに)、私も成長しないとなー、と思った一日でした。

★娘は、出かける前からすごく楽しみにしていました。以前の娘では考えられないことですが、このりす山へくるとなぜか積極的になれるようです。スタッフの方々はもちろんご参加されている方々の雰囲気や、森の中というやはりいつもと違う環境が娘に良い影響を与えてくださっているようです。

♥今回も自分から裸足になり遊び回っていましたが、人形劇の時には恥ずかしがって前に行けなかったりして、もうだいぶ慣れたはずなのに、何かのスイッチで固まってしまうのは相変わらずです…。でもいつも楽しかったと言って帰るのでいい経験になっているのだと思います。

★パンツを嫌がっていましたが、この前のりす山保育園で(パンツで過ごしたのが)気持ちよかったのか、突然一昨日からパンツで生活しています。

<スタッフの感想>
♥毎回、自分の子どもをみるのに精一杯な感じなので、読み聞かせの担当をさせていただけて少しお役に立てた気がするねと夫と話していました。温かい参加者の皆さんに、盛り上げていただきうれしかったです。この良い雰囲気を大切にしたいですね!
こどもって母がしてほしい、やらせようとする程抵抗するんですよね~。やりたいって気持ちが何より大切なんだと日々思います。ぐずぐずしている子どもとイライラする母。過ぎ去ってしまえばそんな時もあったな~ってどこの家庭でもあることです。せっかくなので、大家族のような温かいリス山に来た時だけでもみんなに笑顔が増えるといいな~と願ってまた来月参加させていただきます♪