20140426

2014年4月13日 りす山の保育園 裸足で歩く

なごや環境大学共育講座 「りす山の保育園」 2014年度第1回目、沢山の方が参加してくれました。
(ウェイティングリストに並んでくれている方々も沢山いらっしゃいます!)


レジャー施設のような特別な場所に行かなくても、森って何もないようで、実はいろいろあって面白い!
おむつをとって遊ぶのは、歩きやすい(足を動かしやすい)し、気持ち良い!森だからもらしちゃっても平気。出ちゃったらパンツを変えてまた遊びます。

今回は子どもも大人も裸足になって、足の裏で葉っぱや土を感じてみる。
さらに大人は目隠しをして、子どもに手をひいて連れってもらった。
わたし(えこども・あゆみ)はこの日初めて会った子に手を引いてもらった。その時に「○○くんを信じます。」とその子に言った。自然に出てきた言葉だった。
ゆっくり、おそるおそる、歩く。きっと小さな子が歩くスピードってこのくらいかなあ。だから大人が「早く早く」とせかしたり、大人のペースで歩いて行こうとすると、子どもは困ってしまうのだろうなあと思った。子どもの気持ちがちょっと味わえたような気がします。面白い体験でした。


<参加者の感想>

★おむつを外して参加しました。お家に帰ってから、うんちやしっこが出る時に、教えてくれるようになりました。すごく敏感になってびっくりしています。たった数時間のおむつ外しでしたが、本人には刺激的な時間だったようです。
公園での遊び方も少し変わりました。今までよりいろいろな、野草や生物に興味が出てきたようです。

♥とても食いしん坊なので、食べている時が一番いい顔をしているという印象でしたが、りす山での息子はそれに匹敵するいい顔をしていたように感じました!穴の空いた切り株,幹から出ている小さな芽、枯葉の集まっているところで木の枝を振り回すと枯葉が舞うこと・・・どれも息子が見つけたことでした。
パンツの気持ちよさを知ったのか、時々おむつをはくのを嫌がるので、家ならパンツをはかせてあげることにしています。

★開始時間や終了時間も子供に無理なく、スタッフの人数も多く、とても居心地良い時間でした。出し物の紙芝居も手作り感が素敵でした。
帰宅後は子供も大人もいつもより機嫌が良かったように感じます。子供は思うままに遊べ、大人は自然の中でリラックスできたからかしら。

♥精神的にかなり抵抗のあった、森での裸足が一番印象に残りました。
思いきって裸足になってみると、意外にに気持ち良くてびっくりしました(その上、足さらさら)。
超慎重派の息子も、予想外にすんなりと裸足になったことも驚きでした。

★参加する2、3日前から「日曜日はお山に行って、靴下と靴脱いで歩くの」といい聞かせてましたが返事は「いやだ」…。しかし、当日集合場所で既に靴を脱いでいる子を見るなり、「靴脱ぐ~」と意外な言葉がでてました。お友達の行動をを見たり、触れあったりすることで、成長し好奇心をいだいたりするんだなぁと感じました。始めての体験だった木登りや石の上からのジャンプなどとても楽しんでいました。

♥娘も息子も普段から裸足でかけまわることが多いですが、私自身が裸足になることはないので、落ち葉や土の感触が新鮮でした。

★いつもとは異なった環境の影響か、娘はいつもは引っ込み思案なのですが積極的な姿を見せてくれ違った一面がみられました。
裸足になるのを嫌がる娘に手押し車をしていただきありがとうございました。裸足になれるきっかけになりました。

♥森の中での紙芝居も新鮮で、内容も自然がテーマになっているのでその場で実感することができ、子供の五感がどんどん成長してくれればないいと思っています。


<スタッフの感想>

♥棒で危ない遊びをしている場合どうしたら良いか…遊び方を知らないから教えてあげればいい、離れて思いっきり動いてもらう等名案を知り参考になりました。息子も、最初はやめる等と言いましたが、たくさん使ってみなんなのおうちを作れば良いと考え出しました。
毎日公園に遊びに行きますが、私も含め保育園のお母さん方からは「危ないからやめて」の言葉のシャワーだらけ。子供たちの中に答えはあるのだから、子供達に真剣に考えてもらうのが一番良いのだと思いました。大きい子の木登りの様子を見て真似をしたみたり、どんぐりやてんとう虫を探して大切に袋に入れたり紙芝居や歌や踊りを真剣に見入ったり、夢中になっている姿がほほえましかったです。

★初めてりす山の保育園に参加して、「子どもを主体に」という事の大切さを改めて感じました。
私は公立の保育園で保育の仕事に携わってますが、少ない保育士でたくさんの子どもたちを見なくてはならず、「ケガをさせてはいけない」が大前提。どうしても保育士主体の保育になってしまいます。「 ~してはいけない」の約束事ばかり、禁止の言葉の嵐…。散歩ではキレイな花を見つけても立ち止まることも許されない…。そんな保育に疑問を感じつつも、自分がそんな保育に染まっていってしまうのがイヤで、自分が保育士を目指した原点に立ち戻るため、今回りす山の保育園に参加させていただきました。
そして、子どもたちのキラキラした顔がたくさん見れました!私も禁止の言葉を一回も使わず!
普段の保育だったら、絶対に「危ないからやめようね」って言ってること。
見守るって勇気がいることですね。でも、そこでストップをかけることは子どもの無限の可能性にストップをかけてしまうこと、という事がよく分かりました。
自分が、自然の中での遊びの引き出しが少なくどうしようかな~と思った時もありましたが、子どもが教えてくれました。


2014年4月~9月は、定員に達しましたので、参加申し込みを締め切りました。
スタッフの募集も締め切りました。沢山のスタッフさんに手伝っていただき助かっています。
ありがとうございます!