20120116

1月14日えこどもイングリッシュレポート


Tシャツをリメイクしてエプロンを作りました。
大きなはさみで布を切る、太い針に毛糸を通して縫うというのは3、4歳の子にとってはとても難しいことで、針を刺すのも一苦労という感じでしたが、全員縫えていました。
自由に縫わせていると、毛糸が絡まって立体的な毛糸のかたまりになったり、縫い方も並縫いや、まつり縫いなど様々でした。
小学生はさすが経験からか推測する力か、針を選ぶ時に「太い針は刺しにくいから細い針が良い」などと言っていました。

scissorsを使いたいとき"Scissors, please." 手渡す時に柄のほうを相手に向け”Here you are.”、受け取る方は”Thank you.”を言うことを徹底しました。その他Needle, please.(針)、Yarn, please.(毛糸)、Ribbon, please. など、黙っていたら何ももらえない状況を作り、発話する機会を増やしました。
英会話ではPleaseをつけることは物凄く大事なことです。えこどもでは単語だけを教えるのではなく、実際に使う場面を考えています。

気に入ってたけど着れなくなったTシャツがエプロンになって甦るという体験を通して、物を大切にする心、工夫すれば新しいものが作れるという創造的な考えが子どもたちの無意識の中に残ることを願っています。7歳くらいまでは「物を大切にしなさい」と言葉で言うより体験を通して無意識の中に働きかけてゆくことがとても大事だと考えます。

えこどもでは、縫い方のお手本をあまり見せません。意地悪をしているのではなく、どうやったら、縫いつけられるか、それぞれが自分で考えながら、じっくり作ってほしいからです。答えが一つしかないと思うと、子どもは、間違う恐怖感で自由に縫う意欲を失い、思考が停止してしまいます。だから、私たちは、どんな縫い方に対しても「素晴らしいね!いいね!すごいね!」と感動し、励まします。絵を描くことの延長線上にあると考えます。工業製品とは違い、これが人の手しごとの面白さなのですよ。 
縫い目の面白さをご家族で楽しみ、決して親御さんが縫い直すということはなさいませんよう、お願い申しあげます。