講座冒頭
みなこ『支援者はまずお母さんの顔色を見ます。 子どもの顔も見るけどまずお母さんを見ます。 どんな支援が必要だろうか?と。 私もここへ来る前に事故を起こし頭が真っ白です。 私はどんな支援を受けたいでしょうか?』
みなこ『支援者はまずお母さんの顔色を見ます。
涙ぐみながら話す姿に心が震え、もらい泣きしそうになる。 私は何ができたかな? と振り返り何もできていない気がして恥ずかしくなる。
汽車のように両手をパーッと広げる。 しばらくすると血がめぐり温かくなる。
みなこ『お母さんたちはがんばってここに来ています。 日々がんばっています。子どもを育てるために死んではいけない。 』
参加者の半数以上は幼児や赤ちゃんを連れた母。 しかも台風が来るかもしれないという雨の朝。
母たちはなぜ “がんばって” 子育て支援の場(つどいの広場、支援センター、保育園等) に来るのだろうか。家でゴロゴロしている方がラクなのに。 何を求めているのか。母たちは来た理由をわざわざ言わない。 言う人もいるかもしれないけどだいたいは言わない。そうか、 支援者はその母の顔色、子どもへの接し方、言葉かけ等を観察し、 どんなサポートが必要なのかを感じる。 あるいは会話する中で発見していく。そして行動する。
汽車の手のまま汽車の歌を歌う。
シュシュシュシュシュシュシュシュ ポーポー
みなこ『歌詞の“進む”というのが良い、“進め”じゃない。』
“進め”と言わずに、前に進む勇気が湧く、 そんなサポートのできる支援者に私はなりたい。
***
「行動する」 部分の具体的なアイディアが講座の中で次々と繰り出される。
●ペアになり足湯しながら暗い過去を告白。
あなたの暗い過去はなんだったか。支援は過去の自分への贈り物。
●「〇〇さんはどこでしょ?」
大人の腕の伸ばし方を子どもが見ていること、 子どもになってほしい姿をまず大人が見せることを伝える。
●ピアノの即興演奏で「うさぎ」のリズム。
『抱っこの0歳を想定し て弾いてみて』と参加者にその場でパッと弾かせる。楽譜なし。 耳で聞いたメロディ。でもなんか弾ける。
『1歳だったら? まだ足は宙に浮かなくて屈伸だよ。』『2歳だったら?』『3歳だ ったら?』
テンポと強弱を意識すること。
”CDではなく生演奏の理由”を生き生きと表してくれた。
〇子どもを信頼する手のつなぎ方、連行のようになっていないか? を確認し
「ことりことり」大胆なあそびに会場がどよめく。
〇講座の題名でもある「食う 寝る あそぶ」
みなこの手記をグループに分かれて読み、要点を発表。
〇和田智代さんの本の一部を朗読。
おむつなし育児、 おむつなし保育は内臓感受性を育むことに通じる。 腹で感じること。
これはレゴとか知育とかやる前に大切なこと。
腹の据わった
腹が立って怒る
腹の底から笑う 子どもに。
〇離乳食の試食。
えこども流離乳食は野菜をコトコト煮ただけのスープから始める。出汁や味噌や塩を入れず野菜の甘みを味わう。
〇オリジナル紙芝居「りすのレストラン」とオリジナルソング「りす山のパイノ」
えこどもが活動する東谷山のりすのことを紙芝居と歌に。
”今 ここ” での暮らしにぴったりくるものを創造する。
この講座は、名古屋市社会福祉協議会 地域子ども応援事業の助成を受けて開催しました。
文 えこども あゆみ
写真 えこども まさみ