20171106

2017年10月29日 保育付き!特技を活かして続ける。子育て支援者養成講座④「親子で食う、寝る、あそぶ」

講座冒頭
みなこ『支援者はまずお母さんの顔色を見ます。子どもの顔も見るけどまずお母さんを見ます。どんな支援が必要だろうか?と。私もここへ来る前に事故を起こし頭が真っ白です。私はどんな支援を受けたいでしょうか?』
涙ぐみながら話す姿に心が震え、もらい泣きしそうになる。私は何ができたかな?と振り返り何もできていない気がして恥ずかしくなる。

汽車のように両手をパーッと広げる。しばらくすると血がめぐり温かくなる。
みなこ『お母さんたちはがんばってここに来ています。日々がんばっています。子どもを育てるために死んではいけない。
参加者の半数以上は幼児や赤ちゃんを連れた母。しかも台風が来るかもしれないという雨の朝。

母たちはなぜ “がんばって” 子育て支援の場(つどいの広場、支援センター、保育園等)に来るのだろうか。家でゴロゴロしている方がラクなのに。何を求めているのか。母たちは来た理由をわざわざ言わない。言う人もいるかもしれないけどだいたいは言わない。そうか、支援者はその母の顔色、子どもへの接し方、言葉かけ等を観察し、どんなサポートが必要なのかを感じる。あるいは会話する中で発見していく。そして行動する。

汽車の手のまま汽車の歌を歌う。
シュシュシュシュシュシュシュシュ ポーポー 
みなこ『歌詞の“進む”というのが良い、“進め”じゃない。』

“進め”と言わずに、前に進む勇気が湧く、そんなサポートのできる支援者に私はなりたい。

***

「行動する」部分の具体的なアイディアが講座の中で次々と繰り出される。

●ペアになり足湯しながら暗い過去を告白。
あなたの暗い過去はなんだったか。支援は過去の自分への贈り物。



●「〇〇さんはどこでしょ?」
大人の腕の伸ばし方を子どもが見ていること、子どもになってほしい姿をまず大人が見せることを伝える。



●ピアノの即興演奏で「うさぎ」のリズム。
『抱っこの0歳を想定して弾いてみて』と参加者にその場でパッと弾かせる。楽譜なし。耳で聞いたメロディ。でもなんか弾ける。
1歳だったら?まだ足は宙に浮かなくて屈伸だよ。』『2歳だったら?』『3歳だったら?』 
テンポと強弱を意識すること。
”CDではなく生演奏の理由”を生き生きと表してくれた。



〇子どもを信頼する手のつなぎ方、連行のようになっていないか?を確認し
「ことりことり」大胆なあそびに会場がどよめく。




〇講座の題名でもある「食う 寝る あそぶ」
みなこの手記をグループに分かれて読み、要点を発表。


〇和田智代さんの本の一部を朗読。
おむつなし育児、おむつなし保育は内臓感受性を育むことに通じる。腹で感じること。
これはレゴとか知育とかやる前に大切なこと。

腹の据わった
腹が立って怒る
腹の底から笑う 子どもに。


〇離乳食の試食。
えこども流離乳食は野菜をコトコト煮ただけのスープから始める。出汁や味噌や塩を入れず野菜の甘みを味わう。


〇オリジナル紙芝居「りすのレストラン」とオリジナルソング「りす山のパイノ」
えこどもが活動する東谷山のりすのことを紙芝居と歌に。
”今 ここ” での暮らしにぴったりくるものを創造する。

この講座は、名古屋市社会福祉協議会 地域子ども応援事業の助成を受けて開催しました。

文 えこども あゆみ
写真 えこども まさみ