20180202

「とっさのケア、風邪のケア」


2018年1月21日日曜日 なごや社協助成「子育て支援者養成講座」レポート
「とっさのケア、風邪のケア」講師:菊池希(ハーバリスト)
アロマセラピー、イトオテルミー、チベット医学ホルメなど多様な手技を持ちながら産婦人科や船戸クリニックで誕生と死に立ち会う治療家。

                               

私は、娘と息子のお産に立ち会って頂き「自分は本当はどうなりたいか」を引き出してもらいとても幸せなお産ができました。

今回は、小さな子どもの子育て支援者育成を目的に、家庭でできるとっさのケアについて学び説明できるようになりました。
子どもが発する「不快感」に対し病院に行く前にやっておきたい事は何でしょう?
「一番は、物を使うより“手あて”。痛いの痛いのとんでけーってしてあげること」と希さん。

手描きの資料を元に(写真参照)今日の流れを確認。
今回の材料はほぼえこどもの「りす山の保育農園」や幼老農園の「三浦ファーム」で育てたオーガニック素材ばかりです。弱った時だからこそ農薬や添加物のないもので手あてしてあげたいですもの。お肌専用の金時しょうが、なたね油や綿花まで手作りです。敏感な赤ちゃんでもきっと大丈夫。


★よもぎ、大根葉、しょうが葉で足湯
温かい⇔冷たいを繰り返すこと。
「温めてばかりいると、温かくなる方法を身体が忘れてしまうので冷たい刺激も必要です」
最後は水でしめて終わる事で毛穴から熱を逃がさない働きもあります。



★傷の手あて
けがをする前のストーリーを振り返る機会にしましょう。そこにケガをした理由となる身体の固さがあるかもしれません。
傷をいじらずに周りをゆるめる。やさしい感じで周りの緊張をみてあげる。
いっぱい集まって来たリンパ球さん達の動きをよくしてあげるイメージ。
心臓に向かってリンパ液の流れを良くするように優しく指先でなでる。
赤みが引いて行きました。モデルとになった参加者は「すごいホッとする!」と声をあげました。

★帝王切開のケロイド跡の手あて
傷跡の周りを指先でやさしくゆるめる。
どこが固いのか表面かな?中かな?もっと奥かな?と身体に聞きながら緊張をさぐる。
かるーく「おす、ゆする、流す」が基本の動き。
手術は人工的な大けがなので、古傷から全身に響いてくるので日々のケアが必要。
黒ずんでいた傷跡がピンク色に変わり、モデルになった参加者は「こんな柔らかい手触りは初めて!」と驚く。

★鼻づまり、顔のほてり
鎖骨の下から腋へなで下ろす。上腕をなで「冷たいかな?外か内かどこが固いかな?」と身体に聞く。
鎖骨の中はもっとやさしく。親指で軽く引っ張ると服みたいに皮が動くの見る。
鎖骨の中をいじるだけで、胸も首も顔も皮が動く事がわかる。顔をいじらなくても効果がある。
親指で引っ張って、横に戻すことでリンパにアプローチ。
首から鎖骨の中に集めていくように。
耳の付け根を動かす。目、鼻、また耳、鎖骨中へ戻す。
「左鎖骨は左上半身と下半身全部」とつながる重要なところ。「右鎖骨は右上半身だけ」

★チベット医学では風、火、水
跳びはねて落ち着かない子は風、肺。背中の中心に手を当ててあげる。
怒り高ぶる子は火、肝。背中の右側を優しくなでおろす。
ボーと重く動かない子は水、腎。背中の左側をさすり上げてあげる。
イメージしやすく楽しいですね!チベットの病院はどんなんだろう?

★お熱の白菜帽子
ひんやり具合がちょうどいい

★しょうが湿布
しょうがパウダーを煮てタオルを浸し痛みにあてビニル袋をかぶせます。(エステのODT法)


★里芋湿布
いもを皮ごとすりおろし、小麦粉、塩少々でこねる。習字紙で包み冷やしたい炎症にあてる。
遠くの方で冷たさを感じるじんわり感が打ちみや粘膜の腫れにも。

★ホッとストーン
身体あたりのいい石をお鍋でぐつぐつ煮て身体の上に並べます。




★オイルコットン
温めたオイルにコットンを浸して冷えや緊張を温めゆるめます。

★えこども寒茶+えこどもドライみかんドリンク
しょうが、ナツメグ、シナモン、ガーリック、ちんぴで身体ものどもぽかぽか。








今回参加した1歳児のお母さんは「今日は1人で参加しに来ました!しばらく1人で歩いたことがなかったので走ろうと思ってもどうやって走ったらいいか分かりませんでした!ぜえぜえしちゃって全然走れませんでした!」と母の本音をポロリ。
子どもの手あての前に毎日子育てを全力でがんばっているママたちの手あての重要さも実感しました。子育て支援者はそんな母と子がホッとできる手を持っていることが大切ですね。
こんな手あてが体験したい方は是非えこども広場にご予約ください



えこどもみなこ