20110414

アメリカで見た子育て

4月3日~15日までフロリダ州オーランドに行ってきました。滞在した先に、テイラー(3歳8か月の女の子)、ルーク(満1歳の男の子)がいて、一緒に遊びながら子どもたち、そして周りの大人の子どもへの接し方を観察をしていました。


ルークはこの休暇中に1歳の誕生日を迎えた。凄く速いスピードでハイハイや高這い(膝を伸ばしお尻を上へ突き出したハイハイ)をしていて、ついに歩き始めた。邪魔なおむつをとってやりたい衝動にかられる。

彼はいつもご機嫌で全然泣かない。哺乳瓶でミルクを飲んでいるためかママのおっぱいを求めて泣くこともなく、おむつが汚れても泣くことがない。それがちょっと不思議だった。何というか独立してるな~と思ったのだ。ママにべったりしてないし、ママも子どもにべったりしていない。寝る時も一人。夜泣きをしてても放っておく。

気になったことをあまり失礼に聞こえないように批判的にならないように聞いてみた。(こういう時、英語の言葉選びが難しい。自分の良い方がストレートな気がして。笑顔でカバーだ。)

母乳はあげないの?
-----生まれた時から母乳やミルクを受け付けなくて吐いてしまうから調べたらミルクアレルギーと分かって、豆乳のミルクをあげてたの。ちょっと高くついたわ。だけど10か月目くらいからミルクが飲めるようになって今は牛乳をあげてる。ルークには結局母乳をあげたことはない。テイラーの時は4カ月目まで母乳をあげたわ。それから私が仕事に復帰したからあげてない。

夜泣きをしてる時にルークのところへ行かないの?
-----眠りが浅くて目を覚ましてしまうのよね。ベッドの外に出て遊びたがっているだけから、行っても解決にならないわ。そのうち泣きやんで寝るからいいの。

テイラーがおむつをしているのに気付いた。

テイラーは今もおむつなの?(テイラーがいないところで聞く)
-----ルークが生まれる前までトイレでできてたんだけど、ルークが生まれてからルークの真似をしてるみたいなの。

私が見た限り、おむつをしてても、ちゃんとトイレでできていることも多かったので、大人は念のためにおむつをあててるんだろうなと思う。
本人はトイレでできたとき誇らしげに報告してくるので、大人たちは"Good girl!"と褒めてやっていた。

私が一番気になったのが食べ物のことだ。
テイラーがよく食べていたのが、ミルクをかけたシリアル、フライドポテト、チキンナゲット、クッキー、キャンディ、アイスキャンディ、ポテトチップス、ジュース。
昼ごはん代わりにキャンディを与えたり、夜ごはんの前にクッキー与えて結局ごはんが食べれなくなったりしていた。
やっぱり体は小さい。あまり我慢ができず、気分屋なのも関係があるのかもと思う。

まだ乳児ぎりぎりのルークへは牛乳、蒸し野菜、乳児用のスナック菓子みたいなものを主にあげ、時々アイスキャンディ、ケーキ、ポテトチップスを与えていた。
ルークは食べることが大好きでなんでも食べるのに、なぜわざわざ体に悪いものをあげるんだろ。

アメリカのアイスキャンディは着色料で毒々しいほど鮮やかな色になっているし、ケーキの生クリームは油と砂糖の使いすぎでまずいし、チップスは塩からすぎて、わたしはどれも食べれないくらいのくどい代物だ。

日本では小さな子どもに、チップスやキャンディはあげません、と言ってみた。でも彼らは、お菓子は子どものためのものでしょ、と不思議顔。それにアユミも大人になってチップスを食べてるんだからcatch up(追いついて)してるよ、と。

ジャンクフードが子どもの健康に与える影響と大人の健康にあたえる影響とは全然違うと思う。
そして子どもの頃の食生活、味覚は大人になっても続く。
だからマクドナルドの戦略ってハッピーセットとか物でつって子どもにハンバーガーを食べさせる戦略なのね。子どもたちは大人になってもマックを食べ続けるから。

ドキュメンタリー映画「フード・インク」で観た、アメリカ人の糖尿病の多さ。。。
最近では子どもの間でも糖尿病が”流行って”いるそうだ。ジャンクフードの影響とみられている。それを思い出した。ちょっとぞっとする。

子どもは選べないから、結局大人の意識かなあと思う。
10日間一緒に暮らした中でいろいろ見て考えた。面白い経験でした。

文責:あゆみ