

●朝から雨です。
「雨だから、参加しません」という連絡があります。
雨の森はきもちいいですよ。
雨でもリスは活動するので、わたしたちも森へいきます。
2歳から13歳位の子どもたちと、リス研究家の北山克己さん、獣医さん、動物写真家さんら20名ほどが集まっていました。
●森の中はほとんど雨が降っていませんでした。
日頃から参加している小学4年生「あゆちゃん」に樹の大きさの計り方を習いました。
メモノートはもちろん防水です。
次々に、樹の種類とダンドロメーターの数値を記入していきます。
(覚え書き:メモリのついた大きなベルトと小さなベルトの重なった数字が小数点。)
私は、ついボーと歩いていて、ベルトのついた樹の事を忘れてしまいますが、
彼女は、ちゃんと樹に挨拶するように、森の中に入っていきます。
(覚え書き:松の木は切ると死ぬ。樫はOK。)
●今回のリーダーである克己さんは18年もの間この山を視てきました。
克己さんの今日の小話「この実はなあに?」
1.樹から垂れ下がっている、緑の実をかじってください。
「うっ、苦っ」
2.他にどんな味がしますか?イギリス出身のあなた?
「渋い?」
3.「えぐい」といいますよ。日本語の勉強になりますね。
4.だから「えごの実」といいます。サポニンという成分が含まれていて、石けんとして使われた、毒でもあります。
5.どうして毒があるんだろう?
「鳥に食べられないため?」
6.でも、鳥に種を運んでほしいよね?さあ、どうする?
「皮だけ苦くする?」
7.苦くするには、実もエネルギーをとても使うんだ。だから、できるだけ楽したいしね。
ある程度食べてもらって、ぺって吐き捨ててもらうのが一番いいね。
8.答えはないよ。みんなが考えてね。鳥と実はこうして、どうしようか知恵比べしてるんだね。
●リスのオスとメス2ひきも観察できた!
2匹とも380gでした。マイクロチップを取り付けるのに成功。
でも、みんなに囲まれて、心臓がばくばくしています。
動物は、ストレスが最大の死因だそうです。
食べたいものを食べ、行きたいところに行く。
そうやって暮らしていれば病気にならない。
だから、ここのリスたちには自由に生活してほしい。
●今後の課題
くるみを入れる袋が破れてしまったので、布でB5サイズくらいのものを「えこども」で10個作ろうと思います。